※このブログはネタバレを含みます。ご注意ください。
僕の少年時代を象徴する漫画:ドラゴンクエスト「ダイの大冒険」がこの10月から、再びアニメ化しています。あのドラゴンの紋章をいかに上手く描けるか、授業中にノートに書いていた人は僕だけじゃなかったはずです。例のごとく漫画全巻持っています。いい漫画です。昔放映された1回目のアニメは途中で終わってしまい残念でしたが、今回は(神様!)お願いします。最期までやり通して欲しいです。長男が毎週楽しみにしていて、アバン先生の「マホカトール」がツボったらしく、意気揚々と呪文を唱えております。これ破邪の呪文なんですが…果たしてキリスト教会に効き目があるでしょうか…
勇者(パーティー)VS魔王の王道ストーリーもいいんですが、なんと言っても、キャラの名台詞が立ってますね。キャラの心情変化や、成長の描き方もうまい!好きなキャラ、セリフを順次紹介していきたいですね。
まず第一弾は、パプニカ王国の王女レオナ姫の言葉!
「魔物と同じ道を歩むぐらいなら…人間として飢えて死にましょう…!!」
魔王軍の攻撃にあい、王国の兵士たちと避難生活をしている時、食糧が尽きてきていました。反撃の機を伺いながらも、レオナ姫はじめ飢餓感に襲われる一行。兵士たちが食糧を奪い合うシーンが出てきます。そこでレオナ姫が登場。食糧をはたき落します。「な…なにをされるのです!?残り少ない貴重な食糧を…!」兵士が問うと、彼女は応えます。「いくら大事な物でも争いの種になるのならいらないわ…中略…あたしたち自身が自分の欲のために他人を傷つけたりしてどうするの!?それじゃ魔王軍と変わらないじゃない!」その後に皆に語った言葉が「人間として飢えて死にましょう!!」・・・しびれますね。
コロナ禍のはじめごろ、このレオナ姫の言葉を思い出していました。マスク、ティッシュ、トイレットペーパー、アルコール消毒等々。行列、転売で起きていた「我先に」の奪い合い…本当に必要な人は誰か?という視点があっただろうか…私たちは”魔物”になっていなかったかをレオナ姫から問われ、「人間として死ぬ」ことを考えさせられたのです。