将棋のプロ棋士・藤井聡太七段の快挙が迫っています。(棋聖・王位の二タイトル戦中)今日、渡辺明棋聖に勝つとタイトル獲得。これからもう「藤井〇段」と段位で彼を呼ぶ日は来ないかもしれません。本当に強いですね。

 

瑞穂教会の牧師室には、将棋盤と駒が置いてあります。小さい時通っていた教会のおばちゃんの家にいくと、「おじちゃん」がいつも「将棋を指そう」と言ってくれて、手ほどきを受けました。「おじちゃん」は本当に強かった。3兄弟皆、将棋を指せるようになりました。子どもも大人も熱くなれる「遊び」。ごくたまに勝てた時の喜び。「将棋って面白い」のです。今は「観る将」という観戦のみのファンも増えて来たらしいですが、是非一度やってみてほしい。『聖書』の中にも、「『聖書』読んでも、意味わからん?」という人が出てきます。「手引きしてくれなければ、どうして分かりましょう?」と言う言葉を受けて、『聖書』を手ほどきする人が出てくるのですが、そういう人の存在がいかに大切か。『聖書』を一緒に読みたい人も、『将棋』を指したい人も、牧師室において歓迎しています。

 

今、僕が住んでいるのは名古屋市ですが、特に東海圏は藤井さんの注目度が違う気がします。瑞穂教会には、瀬戸市からきているメンバーがいます。彼らと話すと、藤井さんをまるで自分の孫のような、もしくは子どものような目で見守る、温かい眼差しを感じます。瀬戸の町のフィーバー感もいいですね。教会のメンバーの家庭で行われている集会(今年で50年目!)が月1回あって、僕も瀬戸にはよく行くのですが、自然溢れる町の雰囲気が好きです。「瀬戸物」の地であることも、初めて知りました。親しい人たちが住んでいる町が、元気になる。コロナ、大雨による被災で暗いニュースが続いていますが、藤井さんの快挙が待ち遠しく、楽しみなニュースがあることはほんとに嬉しいです。先の王位戦では木村王位から、「藤井七段の封じ手1通をチャリティーに」という申し出があり、実現したそうですが、少しでも周りの人たちを元気にしたい、という両名の粋な計らいにも「すごい!」の一言。一体いくらで落札されるのか気になります。

 

藤井さん、1人の存在を通して感じていることをもう少しだけ。

デビューから29連勝の時も感じましたが、メディアの露出が高まることにより、対戦相手のことや、歴代の棋士のストーリーにも、フォーカスが当たっています。これはプロ野球でも、プロサッカーでも、応援チームだけでなく、対戦チームのことや相手のキープレーヤーを知ることがあって、試合全体に惹きこまれていく高揚感をファンは味わえるわけですが、それと同じだなぁと。ただ、「一人」を通してここまでのことが出来る人はそう多くないでしょう。29連勝の最中、都成竜馬さんとか澤田真吾さん。最近であれば、永瀬拓矢二冠。藤井さんに負けた後、悔しい思いをしっかりと抱きながらも、現在の自分の力量に真摯に向き合う台詞にシビレました。最近の杉本師匠との対戦後、師匠の悔しいというコメントと共に、でもこれから新しい楽しみが増えた、という言葉もただただ、「かっこいい!」の一言。

 

藤井さん一人を通して、相手のことを知りたくなる。自分も一クリスチャンとして、どこまで「秋山さんを見ていると、キリストを知りたくなる」と思われているか、また「瑞穂教会の人たちを知りたくなる」と思われているか、ちょっと考えます。聖書に真摯に向き合うシビレる言葉を語っているだろうか?教会に情熱を傾けているか?・・・藤井七段、改めてすごいお人だ。いつか瑞穂教会主催の将棋大会にお招きしたい。今は過密日程の中、体調に気を付けて頑張っていただきたい!

 

最後に。今日藤井さんがタイトルを取ると、彼の系譜、板谷一門の悲願が達成されると新聞で読みました。東海にタイトルを!東海に将棋会館を!こうした言葉に胸が熱くなるのは、僕も東海圏に住んでいるからですね。東海・愛知・名古屋。東京や大阪とも違う。地方の一大都市には当たる。でも何かしらの拠点、情報発信源としては、東京や大阪には及ばない。緊急事態宣言時、最初名古屋(愛知県)が飛ばされたことは記憶に新しい。でもだからこそ、可能性がある。東海にタイトルがある、何かが生れる。地元愛と夢。藤井さんが瀬戸に住んで、全国で熱い闘いをくり広げていることも、応援したくなる要因ですね。自分がいる日本バプテスト連盟も、関東(事務所)や九州(西南神学部)での開催事がある度に、「あぁ、遠い」と思っていましたが、地元への夢を!東海に○○を!を瑞穂教会一門も掲げていきたいなぁと刺激をもらっています!

ガンバレ!藤井七段!